自衛官の生活

普段の仕事から余暇活動まで

1.教育隊から部隊勤務まで

(1)教育隊時の生活
自衛隊へ入隊したら、陸上、海上、航空を問わず教育隊へ配置になります。この教育隊では、これから自衛官として勤務していくにあたっての基礎教育を実施します。内容としては、自衛隊規則類の学習、体力練成、基本教練、防衛基礎訓練などがあります。規則類の学習や体力練成については学生時代の延長といっていいでしょう。基本教練は、組織として斉一な動作を見せるための統制訓練です。防衛基礎訓練は、射撃訓練をはじめ戦闘教練などを実施し、有事の時に一人前の自衛官として任務遂行できるように育成します。

 

(2)術科学校時の生活
教育隊を卒業した後は、教育隊時に決まった職種に従って各術科学校に入校します。この術科学校では、専門職種の勉強を重点的に行います。整備員なら整備員の、オペレーターならオペレーターの学習といった感じです。また、付与された職種によっては国家資格の受験勉強のための課程もあります。

 

(3)部隊勤務の生活
術科学校を卒業したならば、いよいよ部隊で活躍です。教育隊や術科学校で学んだ知識を元に、配属先の先輩に実演してもらいながら一つずつ知識や技能を向上させていきます。この過程をOJT(実務指導訓練)というのですが、この期間が過ぎれば一人前の自衛官として認めてもらえます。そして、今度は自分自身で技能を磨き、後輩隊員を指導していくのです。

2.休日や余暇活動

(1)地域に密着した行事がたくさんあります
 自衛隊は国民の税金によってその組織が成り立っています。よって、自衛官は日々の訓練だけはなく支援してくれている地域の皆様にも感謝の意をこめて年に数回、基地を開庁して祭りを行います。駐屯地や基地によって、種類は違いますが代表的なものとして航空祭や納涼祭などがあります。また、隊員自身が盆踊りに参加するなど祭りを盛大に盛り上げてくれます。

 

(2)部活等も盛んに行われいます
 部隊に配属されれば自由な時間は大幅に増えます。部隊長の許可さえあれば勤務時間以外は常に外出することも可能です。しかし、毎日毎日外出していてはお小遣いが減る一方ですし、体力の練成になりません。従って、各駐屯地や基地において部活動(サークル活動)を実施しているところが多いです。剣道や空手道などの武道をはじめ、サッカー、ソフトボール、テニスなどの球技もあります。つまり、入隊後もスポーツを通して色んな人と交流を深めることができます。